【グリーン購入法】再生紙はもう古い?印刷用紙の選び方が変わる ~「総合評価値」で環境負荷を低減~
こんにちは。福岡 博多の三栄印刷です。
近年は環境問題への関心が高まり、“環境に配慮した印刷物”を求める方が増えています。
そこで今回は、”環境に配慮した印刷物”の調達に役立つ『グリーン購入法』の新しい基準についてのお話をお届けします。
◇『グリーン購入法』とは?
◇印刷用紙の調達基準が変わりました
◇『グリーン購入法』の「総合評価値」とは?
◇「総合評価値」の高い紙ってどんな紙
◇三栄印刷なら『グリーン購入法』に適合した印刷物作成も安心!
◇『グリーン購入法』とは?
『グリーン購入法』は、2000年に公布、2001年に施行された法律で、正式名称を「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」といいます。
国や企業などが物品を調達する際に、環境への負荷ができるだけ少ないものを選ぶことを推進する法律です。
国や独立行政法人は義務、地方公共団体は努力義務とされています。
民間企業では義務ではありませんが、近年特にSDGsへの関心の高まりから、企業イメージ向上や環境負荷低減のために、”グリーン購入”を自主的に導入するケースが増えています。
◇印刷用紙の調達基準が変わりました
従来、『グリーン購入法』では印刷用紙に再生紙の使用が推奨されてきました。
しかし、2023年2月、環境省は印刷用紙の判断基準の緩和を行いました。
[グリーン購入法及び環境配慮契約法基本方針の改定]
さらに2023年12月、印刷用紙の調達基準に「総合評価値」が導入されました。
[グリーン購入法の基本方針改定]
これにより必ずしも再生紙を使う必要性はなくなり、他の環境配慮型用紙も選択肢として認められるようになりました。
この背景には、以下のような要因が考えられます。
◯再生紙の供給不足と価格高騰
近年、世界的な古紙需要の増加や新聞購読数の減少などによる国内の古紙回収量の減少などにより、再生紙の供給が不安定になり、価格が高騰する傾向にあります。
◯環境負荷低減の多様化
再生紙以外にも、森林認証紙や非木材紙など、環境負荷を低減できる様々な紙が登場しています。
この改定により調達担当者は再生紙に限らず、価格や品質、入手状況などを総合的に判断し、最適な紙を選択できるようになりました。
我々印刷会社は毎年年度末の3月頃になると再生紙を調達するために奔走していましたが、費やす労力が軽減されただけでなく、価格や納期の面でも柔軟に対応できるようになりました。
◇『グリーン購入法』の「総合評価値」とは?
「総合評価値」は、紙のライフサイクル全体(製造、使用、廃棄)における環境負荷を数値化したものです。
この評価値が80以上の紙が、『グリーン購入法』に適合する環境配慮型用紙として認定されます。
評価の基準には、古紙パルプ配合率や森林認証材の使用率、さらに製造過程でのエネルギー消費量やCO2排出量など、さまざまな環境負荷が考慮されます。
この数値が高いほど、環境負荷が低いとされます。
◇「総合評価値」の高い紙ってどんな紙
グリーン購入法に適合した「総合評価値」の高い紙は下記で確認することができます。
とはいえ、専門的な知識がないとどの紙が最適か判断するのは難しいかもしれません。
『グリーン購入法』に適合した、環境負荷の低い印刷物を作成したい場合は、印刷会社に相談することをおすすめします。
経験豊富な印刷会社であれば用途や目的に合わせて最適な紙をご提案できます。
◇三栄印刷なら『グリーン購入法』に適合した印刷物作成も安心!
三栄印刷はISO14001認証、グリーンプリンティングマーク認定工場です。
日々環境に配慮した印刷を行うために様々な取り組みを行っています。
リサイクル適合印刷物にも対応しており、資材確認票の作成も可能です。
『グリーン購入法』に適合した印刷物を作成することは、企業の社会的責任(CSR)を果たすだけでなく、コスト削減や企業イメージ向上にもつながります。
環境に配慮した印刷物をお考えの際は、ぜひ三栄印刷にご相談ください。
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